愛すべき馬鹿たちへ

競馬は楽しかった

スターホースが負けた日ー宝塚記念2017回顧ー

初めてGⅠの馬券を買ったのが大阪杯、アンビシャスが軸の3連複フォーメーション。初めてのエクセル博多、初めての生馬券、そこで圧倒的な強さを見せたのがキタサンブラックだった。残り1Fで先頭に立ったときにもうこの馬はこの先負けることはないんじゃないかと感じさせるような強さを見せてくれた。南関競馬がメインでいつもJRAにお賽銭をするような収支状況の僕が未だにちびちびJRAの馬券を買っているのも、そんな瞬間を他の馬にも感じたいからかもしれない。

 

天皇賞春の怒涛のハイラップ先行劇はレコードタイムという最高の形で幕を引き(サトノダイヤモンドが3着に来たので馬券は外れた)、その後も追い切りで坂路3本をこなしたサイボーグホースが、まさか11頭立ての競馬で9着なんていう結末になろうとは思ってもみなかった、そんな宝塚記念。僕の初めてのスターホースであるキタサンブラックがそんな大敗を喫した後、30分くらい何もする気が起きず、函館最終でハヤブサナンデダロがハナを切れなかったのなんでだろうとかもそれほど気にならず、その後「キタサンブラック 敗因」でTwitterやらSafariやらで検索かけまくるも納得のいく答えが見出せず、高知ファイナルへの情熱も忘れ、モヤモヤしたまま過ごしていた。

 

それでまあTwitterの相互フォローの方などに話を聞いているうちにようやく敗因が掴めたので、僕の初めてのスターホースが消えた記念に敗因分析をしたためようと思いこの記事を書くことにした。個人的に納得のいくものにはなった。Twitterスゴイ。

 

前置きが長々と続きましたが、ここからキタサンブラックの敗因分析を。

 

キタサンブラックの敗因は次の2つ。どちらかが欠けていればキタサンブラックは頭でゴール線を突っ切っていただろう。

 

①先行ポジションを確保出来なかった

 

アメブロ「悠さんの競馬予想」より抜粋

キタサンブラックの1強ムードですね
まず、逃げか二列目っていうのが前提になているためこれを崩さないと馬券外はあり得ないだろう
そもそもこの馬がここまでのし上がれたのは正確にラップを刻める騎手がいてもちろん能力がなければできない芸当だが後続はペースがわからないから仕掛けが遅れてそこまでのアドバンテージで終了というパターン」

 

これをレース前に書けてるの本当に尊敬します。要はこれまでレースメイク出来るポジションにいたからこそ、あと何mあっても勝っただろうという圧勝劇を繰り広げられただけであって、じゃあポジション取れないとどうなるの、というのが今回の結果。後続に脚を使わせることが出来ず、4角からヨーイドン競馬になったことで全くといっていいほどこの馬の良さが出なかった。まあ内側の人たちも図ったかのように先行してて1コーナー時点でサトノクラウンに勝たせようとしてるのかこいつらと思ったくらいには読めない隊列だった。まあ有力馬が逃げでスルスル、みたいなレースほど謎の逃げ先行が出てくるのが世の常なんだけど、キタサンと同じペースで走って沈むくらいなら入着して賞金稼いだ方が良いんじゃないかという下衆の勘繰りがこの展開を考えられなかった要因かもしれない。まあこういう形になると弱いキタサンブラックちゃんだったけどそれがバレなかっただけ、という解釈がいいかと。

 

 

キタサンブラックの不調

 

でも結局今回はここに尽きるんじゃないかという気もしている。スタートした瞬間に思った、お前、本当にキタサンブラックか?明らかに知っているキタサンの行きっぷりと違った。あのペースならもう1列前に付けれるはずだった。こればっかりは事前情報からは何も読み取れなかった。「天皇賞春でレコードを出したから」これを不調の理由にすることは僕には出来なかった、だって坂路また3本やってるじゃん。ちょっと時計が悪いのも道悪の影響だと思っていた。パドック派ではないからパドックのことは分からない。それにしてもあそこまで行けないとは思わなかったんじゃないか?みんな想像してた?キタサンブラックの3列目、僕は無理でした。2列目もしくは逃げという思考でキタサンを考えると、少なくとも馬券外はありえない。飛ぶ予想をしてた人たちの何人がキタサンの3列目以下まで読めていたかが展開派の僕としては気になるところ。そして伸びない直線、流石に伸びなさすぎじゃないか、前に行って潰れた馬にも先着されてるぞ、どうしたキタサンブラック、というところを片付けるのにもやはりどこかで疲れが残っていた、もしくは精神面で弱っていたところがあったと考えるしかないと思っている。

 

 

まず②が起き、そして内側の人たちの頑張りによって①の状況を作り出せたことによって、キタサンブラックは1人気1.4倍9着という結果に終わったのだと考えた。まあ勝馬の話をちょっとするとサトノクラウンは上にも書いた通りキタサンを後ろから突っつけて角で捲れる理想的な展開がハマったことで1着。それよりもゴールドアクターの2着がたまらなく良い騎乗、スッとキタサンの後ろに入れる、この時点ではキタサンと一緒に行こうと考えてたと思う。で、キタサンがダメっぽいと思ったのかインが空いてたからなのか、スーッと内側に入ってからの4角すぎのワンテンポ遅らせた追い出しが絶妙にハマった、なんならゴールドアクター勝ったかと思った、ノリちゃんカッコいいよ、最高だ。ミッキークイーンはまあいいや。

 

長々と書きましたが、キタサンブラックは僕の中の初めてのスターホースでした。まあスターホースというからにはずっと勝ってもらいたかったし、負けても惜敗であって欲しかった。一度惨敗した馬をスターホースとしては見れないのでまたあらたなスターホース探しをすることにします。展開が向けば無敵だから面子と枠が丁度いいときには頭で買うしずっと応援しようとは思う。

 

こうしてモヤモヤを晴らした僕はギリギリ間に合った高知ファイナルでしっかり撃沈くらいました。明日からは大井競馬、馬場が心配ですがなんとか頑張っていきましょう。それでは。